試験日
令和5年2月15日(水曜日)
試験地
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
都道府県は自分で選べますが、受験会場は自分で選ぶことができません。
試験地が遠方の方は、会場近くに前日から宿泊するのか、朝早く会場へ向かうのかを決めておく必要があります。
試験科目
臨床検査技師の国家試験では、以下の内容が出題範囲とされています。
難しい科目名になっていますが、臨床検査技師養成学校では必ず履修しています。
- 医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む。)
- 公衆衛生学(関係法規を含む。)
- 臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む。)
- 臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む。)
- 病理組織細胞学
- 臨床生理学
- 臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む。)
- 臨床血液学
- 臨床微生物学
- 臨床免疫学
上記の中で、非常にキーとなる科目は【臨床化学】です。臨床化学を頑張れる人は、後述しますが、点数が大幅に伸びます。
受験手続期間
令和4年12月14日~令和5年1月4日
意外に短いので、学校から指示があったらすぐに手続きしましょう。また、あまり目にすることのない書類も取り寄せることになるので、余裕をもって準備しましょう。
合格発表日
令和5年3月23日(木曜日)
みんな、この日までに自己採点を行って今後の動き方を考えていくことになるので、国家試験の試験時間中に、必ず問題に自分のマークした答えを控えておきましょう。
直前でも間に合う対策
自分の得意科目を知る
まずは、自分の得意科目と言える科目を探しましょう。
誰にでも1つはあるはずです。
好きな科目1位、2位に選ばれた科目は基本的に他の科目よりは好きなはずなので、1時間ずつでもいいから必ず毎日勉強するようにします。
そして、得意科目は7~8割取ることを目指しましょう。
臨床化学を詰める
昔から、「臨床化学を制する者は国家試験を制する!」
と指導している学校もよく聞くくらい、臨床化学はとても重要な科目です。
でも、臨床化学に苦手意識を持っていたり、嫌いな学生が多いです。
臨床化学の問題をよく読むと、計算問題を除けばオーソドックスな一問一答になっていることが多いですよ。
脂質、糖質、蛋白質は絶対に力を入れて、余裕のある人は非蛋白性窒素、ホルモン、腎機能関係、マーカー類まで詰めれば、臨床化学の点数を応用問題が出題されても8割程度まで上げることができます。
丸暗記をしない
何かを覚えるときには丸暗記しか対策方法が無い項目以外は、
結果を覚えるのではなく「理由」や「法則」を覚えましょう。
ここで言う理由とは、機序、反応式、染色原理などです。
例えば、染色原理を知っていれば、病理において見たことがない部位の標本画像を見ても、問題文からどこを染めたのか、何が染まっているのかを推測することができるようになります。
臨床化学においては、反応式を覚えていれば、いやらしい文章問題が出題されても、問いを正しく理解し、出題者の意図を推測することができます。
高得点の学生は理由を覚えることで、問題の意図を推測する能力を自然と高めているので、
過去問に無い難問が出題されても対処できます。
残りの勉強時間が短いからと言って焦って丸暗記すると、知らない問題が出題された時にパニックになり、冷静さを欠きます。
本番まで時間がないからこそ、問題を見て諦めず答えを考えられるようになる手段を覚えましょう。
まとめ
12月から一生懸命勉強を始めれば、私が教えた学生のように、模試90点→当日130点も夢ではありません。
顔を合わせれば「もう無理だ諦める」と泣き言を言っていたにも関わらず、当日見事に合格してみせてくれました。
自分の得意科目を伸ばして、臨床化学を強化し、本番までの時間が短くなっても焦って丸暗記せず、考える力を養いましょう。